■「ビジネスモデル」についての誤解

1 ビジネスモデル講座は受けがよい?

数年前、コンサルティング会社の担当者とお話していたとき、いま人気の講座がどういうものかが話題になりました。内容よりも、講座名のほうが集客に影響しているというお話でした。例えば、いまはビジネスモデルと入れるのがよい…というお話でした。

現在もそうなのかどうか、このあたりはわかりません。驚いたのは、見せていただいた講座一覧とその内容でした。まじめな気持ちで受講する気にならない講座名のものもありました。しかし、受講される人がいるなら、何らかの意味があるのかもしれません。

ビジネスモデル構築講座のような名前の講座がありましたので、プログラムを見せてもらいました。そこには、ビジネスモデルの構築の方法がステップ式で示されていました。これでは意味がないように思います。なぜでしょうか。

 

2 商品なしのビジネスモデルなどない

ビジネスモデルというのは、商品やサービスをどうやって提供して、収益を上げるかの仕組みを考えることです。会社にとって、大切な仕組みの構築になります。業務マニュアルにも、収益を上げるための仕組みを記述する必要があります。

しかし、いきなりビジネスモデルを考えるのはナンセンスです。商品やサービスを決定してからでなくては、意味がありません。すばらしい商品やサービスを提供できる体制を作ったなら、それをどう売るかということになります。

頭の体操としても、いきなりビジネスモデルの構築を考えましょう、というのは乱暴です。まず、質の高い商品やサービスを選択することが大切です。この選択に失敗したなら、ビジネスモデルの構築以前でこけてしまいます。

 

3 提供する商品の質が問題

Amazonのビジネスモデルがすばらしいとか、ストーリー戦略のいい事例だという方もいらっしゃいます。それ自体、間違っていないと思います。しかし、Amazonの成功で一番重要だったのは、Webで購入する商品として、本を選んだことでしょう。

もちろん、ビジネスモデルもすばらしかったのです。購入までのシステムが利用しやすかったり、本以外の商品にまで広げられる発展性のあるビジネスモデルであるといえます。成功が抜きんでているため、よりいっそうすばらしいと言われがちです。

重要なのは、Amazonが自分達で商品開発をしなかったという点です。お店で販売していたものの中で、Webで購入するのにふさわしいモノをいち早く選びました。先行者利益もあったのです。売るモノ・サービスを決めずに、ビジネスモデルは決められません。

どこにでもあるものは安い・早いの勝負になりがちです。何らかの付加価値をつけることが重要です。その意味で、今後、商品開発がよりいっそう重要になってくると思います。他にないもの、今までにないもの、それを考えることが優先されるべきでしょう。

 

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