■操作性が問われる時代の操作マニュアル:操作マニュアル講座を終えて

       

1 操作性が問われる時代

26日に操作マニュアル作成講座を行ってきました。この時期に受講される人がいるのか不安もありましたが、おおぜいの方が参加してくださって、感謝しています。会場とオンラインとのハイブリットの講義になりました。今後もこの形式が定着するように思います。

操作マニュアルの作成に苦労する時代になったかもしれません。使い勝手が悪くても、どうしても使わないといけないというときでしたら、読む側も本気で読んでくれます。必要事項をきちんと書いておけば、何とか操作できるようになることが多かったでしょう。

しかし、絶対に使いたいとか、何とかしなくては困るという製品が少なくなりました。使えるのがあたりまえですから、使い勝手がよくなかったら、別の製品に乗り換えることも自由にできます。選択の自由が拡がっていますから、操作性が問われるのも自然です。

      

2 製品がどう使われているのかの調査

操作マニュアルを作るときに、標準的なつくり方というのは、ある程度あります。図の領域と文字の領域を分けること、事項に番号をつけていくこと、色使いに気をつけること、こうした形式的に守れることをルール化してしまえば、作成が楽になります。

形式的な標準化というのは、各組織である程度、決めておいてもよいでしょうし、よく考えられたものなら効果があるはずです。これと同時に、何を記述するかということについての検討が重要になります。ユーザーがやりたいことがなんであるのかが問題です。

それには普段から、ユーザーさんが自分たちの製品をどう使っているのかを、チェックしていこうという意識が必要になります。自分たちでこう使われているはずだということと、実際の使われ方に違いがあることも多いのです。実態を知る必要があります。

本来持っている機能が使われないのは、どうしてなのか、原因を探ってみると、使い方がわからなかったという以前に、そういう機能があるのに気がつかなかったということもあります。たくさんの機能をもつ製品では、こうした意外なことも起こりがちです。

      

3 作成者の重要性

操作マニュアルの作成をする前提が少しずつ変わってきています。操作性がよいかどうか、他社製品、類似の製品、サービスと較べて、操作性に問題がないかのチェックが必要です。こうしたチェックをするのに向いているのはマニュアル作成者でしょう。

操作を記述してみれば、操作性がどの程度のものか、見えるようにわかります。同時に、操作性が問題になるのは、ユーザーの使い方に依存しますから、ユーザーがどう使っているかを知らなくてはなりません。さらにこう使って欲しいとの提案もしたいものです。

こうした様々な目的を達成することは簡単ではありません。見た目の段階で分かりにくいといわれてしまっては、お手上げですから、シンプルな感じのするセンスの良いマニュアルの形式を考えなくてはなりませんし、その上、内容が問われます。作成者は重要です。

いくつかヒントになりそうな事例をご紹介しながら、標準的な作成方法について講義を進めました。講義をすると説明の不十分な点に気づくことになります。思ったよりもたくさんのご質問がいただけて勉強になりました。ありがたいことです。感謝しています。

     

      

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