1 ノン・システム系という自己規定
プラットフォームに使っているワードプレスの更新をして、HPのトップを変更しはじめました。その過程でブログの更新が出来なくなったり、トラブルが起こっています。以前のものが見えないというご指摘もいただきましたので、まだ問題があるようです。
自分でHPを見ている限り、問題なく見えているようにも思えるのですが、何か問題があるのでしょう。世界で広く使われているワードプレスにもバグがあるらしく、そうした指摘はありました。もうしばらくかかるかもしれません。HPの確認をしてみます。
システム化の問題とも絡みますが、一定レベルを超えた技術的なことがらについて、専門家でない私たちはお手上げです。システムの専門家でない人たちと、ときどき、われわれはノン・システム系だからねという言い方で、自己規定することがありました。
2 問題はシステム以前のところにある
私たちはシステムの問題を、すべてシステムの専門家に任せようという気持ちになることがあります。ところが実施に移すために…と考えはじめると、その途端に無理だと気がつくはずです。システムという技術的なものが、独立してあるわけではないですから。
システムの専門家たちに、私たちが何をしたらよいのか、それを伝えないで、こちらの希望をすべてわかって、叶えてくれることなどありません。自分がどうしたいかを明確に伝えないと、こちらの意図と違ったものになるでしょう。それは避けられないことです。
こんな話を「ノン・システム系」の人と話していると、問題がシステム側だけではなくて、それ以前のところにあるということになってきます。業務がきちんと整理されていないし、それを記述することなどしてきていません。まずいねえという話になります。
3 ノン・システム系の希望
ノン・システム系の人たちは、システムの専門家ではありません。しかし業務のプロ、業務の専門家というべき人たちです。そういう人たちが、どんなシステムを、あるいはどんなシステム化を希望しているでしょうか。このあたりに齟齬がありそうです。
システムの専門家とお話するとき、自分たちは受身であるという姿勢が見られます。自分たちがああしろこうしろとは言わない、希望をお聞きして、それに沿ったものを作るのだということです。しかし希望通りのものが作れているかと言えば、そうなっていません。
大きな組織なら、橋渡しのできる人もいるかもしれませんが、組織の規模が小さくなれば、システムに詳しい人材は、社内にいないほうが一般的というべきでしょう。そうした現実からすると、ノン・システム系の人たちの希望は、ある程度決まってきます。
たいていこんなものです。[1] システムはシンプルなものがよい、[2] システムを最初から完璧につくりあげるよりも、実際に作りながら、修正していけたらよい、[3] 何といっても、安心感が一番大切である。こうした希望は、まだ叶えられていないと思います。