■体系化の手順:ある相談を事例にして

 

1 コンテンツ作りの相談

たまたまコンテンツの作り方の相談が重なったので、その一つを事例にして書いてみます。その方は、ご自分の経験を残したいのだけれども、どういう形式でまとめたらよいだろうかというご相談をなさいました。かなり重要なお仕事をしてきた方です。

まとめるためには資料が必要ですし、その資料を選別しなくてはなりません。その上で、読んだ人が使える形式にまとめることになります…と申し上げました。しかしその方は、使える形式にするには、どうしたらよいのかわからないということでした。

これはめずらしいことではありません。そのとき体系化のお話をします。全体の構造がわかるような骨組みを作らないと、全体が見通せません。その全体を見通す骨組みが、何らかの秩序になっていることが必要になります。そのためには、資料の組織化が必要です。

 

2 素材の選別方法

まず資料を整理して、情報を組織化しないと、まとめるのは難しいだろうと思います。先日、情報を組織化して、それを体系化するというお話を書いたのも、この方とは別のケースのお話があったためでした。いずれの場合も、まず情報の組織化が必要です。

情報の組織化というのは、何らかの切り口を基準にして、その基準にあったものを選別するということです。成功事例と失敗事例をまとめるのでもよいですし、自分の書いた提案書をまとめるのでもよいでしょう。何らかのまとまりのある集団を作る必要があります。

ここでの素材の収集が、その後の展開に直結します。素材が一定数集まらない場合、切り口がまずいのです。その場合、切り口を変更して共通性のある素材を集めることになります。ご相談者はさまざまな分野の経験があったため、資料がごちゃごちゃのままでした。

 

3 体系化の手順

何かに焦点を当てて資料整理をすることがポイントです。この方の採った方法は、ご自分のやってきたことを経歴書のように年表にまとめることでした。ただ、この形式のままでは誰も読まないでしょう。仕事を継承してもらうことなど、とうてい無理です。

そこで、関わった仕事の中で、成功したと言える事例だけを選んで欲しいとお願いしました。大企業で活躍した方ですから、いろいろな分野で成功しています。手がけた改革の中には、10年に及ぶ大きな案件もありました。ただ案件の大小は関係ありません。

成功案件に6つ7つと印がついたので、それら案件の概要をお聞きしました。わかったことは、この方は企画の立て方がうまいため採用されることが多く、それらが成功した結果、昇進していったということです。もう何をまとめたらよいのか明らかでしょう。

関連した業務の企画書作成法をコンテンツにすればよい…ということです。この切り口で、もう一度資料に当たり、素材を集めていきます。焦点が定まれば、全体の骨組みも見つけやすくなるでしょう。こうした体系化の手順をとれば、まとめられるはずです。

 

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