■文章の素材:書くことがないと言う人に

 

1 素材がないと言う人

文章を書くには、ネタが必要です。何か伝えたいことに関連した素材を、自分なりにまとめて、自分の考えを示すことが求められます。このとき、関連した素材をメモに書き出してみると、文章の材料がどのくらいあるのかわかります。

たいていの文章は、こうしたメモがもとになって書かれます。ところが、テーマが示されて文章を書かないといけない若い人たちの中に、素材自体がないと訴える人がたくさんいます。何もないです…と平然と言います。これでは、内容に期待できません。

素材になるものがどんなものなのか、そのあたりから、わからないのでしょう。こういう場合、どうしたらよいでしょうか。まずはアンテナを立てて、情報を収集しようとすることが必要でしょう。そうしないと、素材は見つからないと思います。

 

2 思いつきだけではあやうい

何にも思いつかないと言う人は、他者が主張している関連した情報をきちんと集めようとしていません。集めようとしなくては見つからないものです。論語でも、「子曰く、学んで思わざれば罔(くら)し 思って学ばざれば殆(あや)うし」…と言います。

小説は小説から生まれるとも言われます。小説家は、たくさんの小説を読んでいます。気に入った小説を繰り返し読んだり、興味のある小説を継続して読むのが普通でしょう。自分の頭の中に生まれるものだけでは、文章を書くのに苦労するはずです。

そのためには、アンテナを立てておくことが必要になります。本や資料を読んだときに、よい文章があったら、それが使えるようにする工夫が必要です。どの本のどのあたりにあったと記憶しておくか、ノートに書き出しておくと、それが使えるはずです。

 

3 本からの採集

鹿島茂は『成功する読書日記』で、質よりも量を意識して読書をするように勧めています。一定量を超えてこないと、質のよい素材になかなか出会いません。また、ただ読むだけでなくて、探さないと良い素材は見つかりません。

鹿島は書いています。文章を書き慣れない人には、<批評や感想を書くよりも、むしろ、読んだ文章を引用することをお勧めしたいと思います。とりわけ、文章を書くのが苦手な人は、この習慣を身につけるのが得策だと思います>。

自分の関心を意識して、それに合致した言葉を記録して行くことは、文章を書くことの基礎になります。言葉の採集を続けていくと、文章の素材がどんなものであるか、わかってきます。こうした努力とともに、自分で考えるなら、ネタ作りも出来るはずです。

 

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