■マネジメントの理解の仕方 1/2:『経営者に贈る5つの質問』を参考に

1 「5つの質問」と目的・目標・手段

マネジメントをどう理解したらよいでしょうか。業務マニュアルを作る視点からすると、目的・目標・手段の順で考えるのが理解しやすいのではないかと思います。ちょうどよい本があります。『経営者に贈る5つの質問』というドラッカーが関わった本です。

ここでの5つの質問のうち、3つが目的・目標・手段に関係しています。われわれのミッションは何か、われわれにとっての成果は何か、計画は何か…の3つです。残りの2つ、顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か…がマーケティングになりそうです。

<組織にはミッションがある。目的があり、存在理由がある>、たとえば病院の救急室のミッションは「患者の安心」でした。簡潔なのがよいのです。ガールスカウト活動のミッションは「私たちは女の子達を目いっぱいに花開かせるために働く」となっています。

 

2 目標の条件とフィードバック

このミッション(目的)を目標に変えるのが戦略です。目的と違って、<目標は具体的かつ評価可能でなければならない>から、<成果の尺度を開発して、自らの成果を知らなければならない>ことになります。目標には評価基準とゴールを示す必要があります。

<測定可能な目標を設定し、体系的なフィードバックを通して成果を評価し、状況に応じて調整していくというプロセス>が、目標管理です。この本では触れられていませんが、フィードバックの方法とは、実行し、それを測定し、目標と比較するものです。

測定・比較するためには、評価基準とゴール(プロセス毎のゴール)が必要です。「患者の安心」という目的は、<運び込まれた患者を一分以内に診て><本人と親を安心させる>という具体的な目標に変わります。目標とは<何を、なぜ行うかを表すもの>です。

 

3 マネジメントの本を読む視点

目標を手段に変えるのが戦術です。手段とは、<いかに行うかを表すもの>であり、それには計画が必要となります。<計画とは、行くべき場所と行き方についての目論見を規定する>ものであって、目標を基準にして、時間軸での進捗のチェックが可能なものです。

仕事や業務の仕組みを書くときには、目的・目標・手段を考える必要があります。これらをどう捉えたらよいのか、そのヒントがマネジメントの本にはあります。実際に業務の指針を書くときに使えるかどうか、こうした視点で読んでみると、また発見があります。

『経営者に贈る5つの質問』でも、目的・目標・手段というステップを踏んでいるわけではありませんし、こうした考えと多少ずれた点も見られます。戦略、戦術という用語も使っていません。いわば本を再構成するような視点で読んでみることになります。

新しいビジネスを考える場合、マーケティングの視点を重視することが多いと思います。その考え方については、[マーケティングのプロの秘密]で言及しました。上記の本なら、「顧客は誰か」と「顧客にとっての価値は何か」がマーケティングに関係します。

[つづく]

 

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