■電子文書と紙文書 1/3:縦と横・タテとヨコ

1 文字を読むときの視線の流れ

私たちの視線の流れは、上から下へと流れます。これが前提です。文字が縦に並んでいたら、上から下へと読んでいきます。行が縦に並んでいたら、上の行から下の行へと読んでいきます。これは文字の場合、例外なく適応されそうです。

私たちが文書を読むとき、上から下に読むという前提は、あまりに当たり前すぎて、忘れがちです。人間の感覚になじんだ共通の感覚として、上から下という流れがあることを再確認しておきたいと思います。

一方、横に並んだ文字を、われわれはたいてい、左から右へと読みます。アラビア語は反対方向(右から左)に読むそうですが、多くの場合、左から右が原則です。これは例外のある規則です。上から下へという流れが優勢なのです。

 

2 人間の感覚にあう紙に縦書き

電子文書は、横書きが原則になっています。パソコンの前提が横書きになっていますから、この原則はすぐには変わらないでしょう。一方、紙文書の場合、横書きの場合もありますし、縦書きの場合もあります。紙の新聞や多くの雑誌は縦書きになっています。

英語などのように、アルファベットがブロック化している言語と違って、一語一語がマス目に入る日本語の場合、縦書きは、きちんと読むのに向いています。実際、縦書きの雑誌の方が売れるといわれています。きちんと読むなら、縦書きが人間の感覚に合います。

文字を一文字ずつたどっていく場合、目の焦点をあわせながら読んでいきますから、横への移動よりも、上下の移動が自然です。横書きの場合、どうしても、飛ばし読みしたくなります。こうした違いを意識しておいた方がよいと思います。

 

3 電子文書がパソコンで読まれる場合

紙に印刷されたものを読む場合、本や書類を平らにヨコ置きして、斜め上から文字をたどるのが普通です。人間が文字を丹念に追うとき、見上げるのではなく、見下ろしながら、視線を上から下へと動かします。これは人間の感覚にも自然な流れだろうと思います。

一方、電子化文書をパソコン画面で見る場合、横書きでタテ置きの画面で読むことになります。人間にとって、不利な条件だろうと思います。画面はもともと凝視しづらいものですし、目からの距離もあって、紙ほどしっかり読めません。

タテ置きの画面に文字が映し出されると、どうしても眺める感じになります。電子文書がパソコンで読まれる前提なら、紙に書く文書と同じでは、内容がきちんと伝わりません。ずらずらと文章が続くのはまずい、ということです。工夫する必要があるのです。
(つづく)

 

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