■「は」「が」をめぐって:その1


▼主要助詞の認識の仕方

日本人にとって、「は」と「が」の使い分けは、自然に行われます。小学校に入る前の子供たちも、「は」と「が」の使い分けができます。ところが、外国語として日本語を習った人の場合、「は」と「が」の使い分けは簡単にいきません。

「は」と「が」を、どうやって使い分けているのか、説明して欲しいと言われても、日本人は簡単に説明できないはずです。説明できなくても、使い分けができている以上、何か基準はあるはずです。

そして、基準を意識しなくても使い分け出来るということは、そこにも何らかの認識の仕組みがあるはずです。

 

▼「絶対音感」のない人はルールを知ること

失語症の方々や、子供たちを見ていると、「は」「が」などの主要な助詞の使い方に関して、音で感じ取っているように思います。

主要な助詞は、ドレミと同様、一音からなります。音を聞けば、その助詞と語句との接続関係を感じ取れるように、音感が出来ているのではないかと思います。絶対音感を持つ人のように、助詞がぶれない方もいらっしゃる一方、不安定な方もいらっしゃいますね。

谷崎潤一郎のように、助詞の使い方が完璧でぶれない人でない限り、ときどき助詞の使い方のルールを自覚した方が、よいのかもしれません。日本語の読み書きが出来る外国人は、どうやって「は」と「が」を使い分けているのでしょうか。気になります。

 

▼「は」「が」の様々な説明

外国人向けに様々なテキストがあります。読んでみると、なかなか新鮮ですけれども、ちょっと違うなあ…というところもあります。

例えば、文末部分が動詞になっている文の場合、主語に「が」をつけるのが標準的だという説明があります。しかし、「私は走ります。」「彼らはふざけていました。」「鳥はえさを食べています。」のように、ルールに当てはまらない例は、いくらでもあります。

あるいは、「は」は主題につく、「が」は主格につくという説明もあります。これなど、一般の日本人には、かえってわかりにくいかもしれません。

 

▼高さんのメールから

高さんは日本に留学し、現在、日本企業で働いている女性です。コマツ元社長の安崎暁さんのブログを翻訳するなど、読み書きともに、非常に高いレベルにあります。彼女は、どうやって「は」と「が」を使い分けているのでしょうか。

この点に関するメールをいただきました。自分なりの文法になっていて、興味深い内容です。ご了承いただけましたので、メールの内容を元に、これからしばらく「は」と「が」について、考えてみたいと思います。

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